管理会社は一般的に、デベロッパー系、ビルメンテナンス系、独立系、ゼネコン系の4つのタイプに分類されます。
各管理会社によってコストや業務内容、報告書、起用スタッフの数などが異なり、数多くある管理会社の中から自分のマンションに合う管理会社を選ぶのは至難の業です。
そこでマンション管理士が運営する【管理費見直しアドバイザーズ】では、豊富な経験に基づいた管理会社選びのポイントをアドバイスいたします。
なお、ここに掲載した内容はあくまでも「目安」ですので、管理会社選びのひとつの参考としてご一読ください。
マンション管理の品質は、担当であるフロントマンによって決まるといっても過言ではありません。スピーディかつ的確に対応し、信頼できるフロントマンかどうかが大切です。そうでない場合は、管理会社にフロントマンの交代を依頼してみるのもよいでしょう。
大規模修繕工事をはじめ、マンションの修繕は、居住者の管理費・修繕積み立て金を利用するうえ、設備の一時停止や各戸で準備が必要になることもあるため、内容や工程などを事前に把握する必要があります。
また緊急時(エレベータの故障など)は、設備の使用禁止と復旧見込み時刻をすぐに掲示する必要があります。これらの連絡や案内を迅速かつ的確に行える管理会社でなければなりません
月次報告書や議案書は管理会社によって、内容・書式がさまざまです。明確でわかりやすいかどうか、事前にサンプルを取り寄せるといいかもしれません。
点検作業の実施があれば、その報告書は翌月開催の理事会に揃っていることで社内体制・業者連絡が確立していると判断できます。また、もし報告書に「不具合あり」の表記がある場合には、その内容(数値の適正基準など)をしっかり説明し、必要に応じて補修見積書も併せて添付されていれば、さらに評価できると思います。
ちなみに、月次報告書には以下の記載がある管理会社をおすすめします。
収支計算書・貸借対照表・予算進捗率/管理員の巡回報告/設備点検報告/清掃業務報告/区分所有者入退去報告/駐輪場・駐車場の契約状況報告/緊急対応報告/事故報告/居住者の要望・苦情など。
なお、毎月報告書が提出されない管理会社は論外です。
設備点検や小修繕などのときに立ち会わない管理会社と、すべて立ち会い、すぐに報告書を提出する管理会社があります。マンション内の設備は重要なので、下請け業者に丸投げするのではなく、実際に管理会社も現地に出向き状況を把握しておくべきだと思います。
また、管理員に任せ放しという管理会社は多く存在しますが、管理員は設備のスペシャリストではありませんので、本来はフロントマンおよび施設担当者も立ち会うべきでしょう。毎回の立ち会いは困難であっても、自分たちがマンションをきちんと管理するという思いがあれば、年に数回の立ち会いは可能なはずです。
管理会社が作成する管理委託契約書は、一般居住者にはわかりづらいもの。重要事項説明のほかにも、管理組合が説明を求めた際には専門用語を使わずわかりやすく丁寧に説明してくれる管理会社をおすすめします。
修繕などで依頼した見積りについても同様で、どのように修繕するか、どう変更されるのかを説明してもらうべきです。見積書が一式表示になっている管理会社は特に注意が必要です。工事内容や作業員数など最低限のことはチェックするよう管理組合としても心がけたほうが良いでしょう。
管理会社が作成する管理委託契約書は、一般居住者にはわかりづらいもの。重要事項説明のほかにも、管理組合が説明を求めた際には専門用語を使わずわかりやすくていねいに説明してくれる管理会社をおすすめします。
修繕などで依頼した見積りについても同様で、どのように修繕するか、どう変更されるのかを説明してもらうべきです。見積り書が一式表示になっている管理会社は特に注意が必要です。工事内容や作業員数など最低限のことはチェックするよう管理組合としても心がけたほうがよいでしょう。
管理組合からの問題提議や依頼などに何日も費やすようでは、よい管理会社とはいえません。問題を放置しておくと次第に大きな問題へと発展していくケースも少なくありません。フロントマンの資質による部分も大きいかもしれませんが、すぐに問題を取り上げ、ソフト・ハードの両面で問題解決への改善策を管理組合に提示することが大切です。スピーディかつ明確に回答してくれる管理会社を選びましょう。
いくつかの「目安」を書きましたが、これをポイントに現在の管理会社を診断してみてはいかがでしょう。
もし対応していなかったり、不満がある場合は部分的に見直しを依頼するか、管理会社を変更するのもひとつの方法です。
より暮らしやすいマンションライフ、そして資産価値を維持するために、是非ご検討ください。